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Ryuichi Sakamoto: CODA

坂本龍一の音楽と思索の旅を捉えたドキュメンタリー
公開
2017/11/04(土)
レイティング
G
監督
スティーブン・ノムラ・シブル
出演
坂本龍一

解説

本作が劇場版映画初監督となるスティーブン・ノムラ・シブルによる、2012年から5年の長期間に渡る本人への密着取材によって実現。NYの自宅スタジオなどで行われた楽曲制作の様子、YMO時代のライブ映像、映画音楽制作中の貴重なエピソード、2014年の闘病生活までのすべてをカメラに収めた。さらに、90年代から社会問題・環境問題へ意識を向けるようになったことによる、坂本の音楽表現の変化もインタビューと共に綴られる。過去の旅路を振り返りながら、新たな楽曲が誕生するまで、坂本龍一の音楽的探求を正面から描く。

ストーリー

2012年、坂本龍一は被災したピアノと出会う。津波によって水に溺れたピアノの音を聞き、ピアノの死体のような感じを受けていたと語るが、後にこの想いが大きく変わることになる―― 2014年には、福島第一原発を囲む特別警戒区に足を踏み入れ、無人の地と化した集落の残像の音に触れた。多方面において精力的に活動していた坂本は、2014年に中咽頭ガンを公表し、1年近くに及ぶ闘病を経て復帰。そして坂本は、新しいアルバムの制作に取り掛かる。70年代後半、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の一員として、日本のエレクトロニクスやテクノロジーを象徴するポップアイコンとなった坂本が、今、なぜ“自然の音”を求めるのか?「持続する音への憧れ、ある種の永遠性への憧れかもしれない」と坂本は微笑む。そして坂本は、あの被災したピアノに立ち返る。今はあの壊れたピアノの音色がとても心地良く感じると語る。津波に流され「自然の調律」を受けたピアノの音は、やがてサンプリングを通じて坂本の作曲プロセスの一部になり、新たな表現へと生まれ変わっていく。そして2017年、坂本が集めた〈音〉と、紡ぎ出した〈音〉がひとつとなり、新たな〈音楽〉が生まれようとしていた。

キャスト

坂本龍一


スタッフ

監督:スティーブン・ノムラ・シブル
プロデューサー:スティーブン・ノムラ・シブル、エリック・ニアリ、橋本佳子
撮影:空音央、トム・リッチモンド
編集:櫛田尚代、大重裕二
音響効果:トム・ポール
エグゼクティブ・プロデューサー:角川歴彦、若泉久央、町田修一、空里香

作品データ

製作年
2017年
製作国
アメリカ=日本
配給
KADOKAWA
上映時間
102分

[c] 2017 SKMTDOC, LLC

作品情報・予告編 提供:MOVIE WALKER PRESS