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食べる女

女たちよ、もっともっとおいしくなれる。
公開
2018/09/21(金)
レイティング
PG12
監督
生野慈朗
出演
小泉今日子、沢尻エリカ、鈴木京香

解説

食いしんぼうな女の欲望を満たす「おいしい」映画が出来上がりました。筒井ともみの著書『食べる女』を自身が脚本も担当し、映画化。東京の街をふ~わりふわりと漂う自由で孤独な8人の女たち。年齢・職業・価値観も様々、それぞれの孤独を精いっぱい抱えながら、それぞれに違う形の幸せを模索する日々を送っていく。そして今夜も、女の本音満載のやさしく、おいしい宴がはじまります。出演は、小泉今日子、沢尻エリカ、前田敦子、広瀬アリス、山田優、壇蜜、シャーロット・ケイト・フォックス、鈴木京香。監督は、「手紙」の生野慈朗。

ストーリー

とある東京の古びた日本家屋の一軒家、通称"モチの家"。主人の敦子(トン子)は雑文筆家であり、古書店を営んでいる。今日もおいしい料理を作って、迷える女たちを迎え入れる”モチの家”には、敦子の担当編集者のドド、ドドの飲み仲間で制作会社APの多実子、敦子の幼なじみでごはんや「道草」の女将である美冬が集まってくる。賑やかで美味しい食事がひと段落して飲みモードに入ると、それぞれに悩み多き胸の内を話し始める。気のおけない仲間たちと本音トークを繰り広げながら、それぞれに見失いがちな本当の自分を模索しているのだ。多実子は料理上手で、セックスもまあまあの彼からプロポーズされたが、浮かない顔。不倫経験が長かった多実子にとって、安定した恋愛関係は、どこか生ぬるい。彼の健康的な料理もいいが、たまにはジャンクフードや手抜きのお手軽料理も食べたいなと思ってしまう。宴がお開きになると多実子は一人、行きつけのBARロマへ。カウンターでは珠美が手作りピクルスで多実子を出迎える。臨月の珠美は、オーナーの元夫・淳との間には複雑ないきさつがあり、人間の想いもピクルスみたいに瓶詰めにできたらいいのにと思っている。自分の城であるマンションを購入したばかりのドドは、男に求めるのはトキメキだけだと割り切っている。そんな中、偶然に出会った謎めいた男、タナベから手料理を振舞いたいと懇願され、家に招き入れる。全く好みの男性ではなかったが、タナベの作る太刀魚のムニエルはおいしく、胃袋が喜ぶのと同時に、ドドは自然と身も心もリラックスしている自分に驚く。マチは料理ができず、毎日のように冷凍食品で食事を済ませている。夫・修治は近頃機嫌が悪く、ある日、マチが冷凍ピザを食卓に出すと怒鳴り散らして出て行ってしまう。茫然としながら街をさまよい歩いて、「道草」の前を通りかかったマチ。美冬に店に招き入れられ、出された絹さやと豆腐の味噌汁を一口飲んだマチは、心の底から「美味しい」と感じる。美冬の元で見習いとして働くことになったマチは、料理の基礎を学びながら、自分のこれまでの生き方を振り返っていく。ツヤコはミドリとリュージの子供たちにピクニックに行くと称して、別の女と暮らすパパ・トキヲの家を訪ねるが、玄関で追い帰されてしまう。近くのコガネ山公園で、ツヤコが作ったツナのサンドイッチを頬張る子供たち。ミドリはツヤコがワインを飲みながら泣くのを見て、胸が苦しくなる。そんなツヤコたち親子は、ひょんな縁からマチと入れ替わりに"モチの家"に住まわせてもらうことに。行き詰まっていたツヤコの人生は、敦子との出会いによって転機を迎えることになる。BARロマの常連客・あかりは、セックスをした男に、手早く、おいしくてお腹がいっぱいになる、得意のひき肉料理を振る舞うのが好きだ。ふと、男にとって都合の良い自分はひき肉のようだと思い、高級ステーキのようないい女になって、本気の恋がしたいと思っている最中、さわやかな好青年・友太に出会う。今度こそ、ひき肉女にはならないぞ!と、心に誓うが……。今宵も、人生に迷える女たちが「道草」にやってくる。始まる恋もあれば、終わる恋もある。忙しい日々の中で、思い悩みながら、幸せに向かって前向きに人生を歩んでいる女たち。本当の幸せ、本当の自分を見つけることは簡単ではないけれど、おいしい料理と楽しい会話があれば、明日もまた頑張れる。そして、誰かと一緒にご飯を食べる喜びを知っているからこそ、家で一人で卵かけご飯を食べる時間もまた、それぞれに孤独や寂しさを抱えながらも大切に愛しむことができるのだ。

キャスト

小泉今日子、沢尻エリカ、鈴木京香


スタッフ

監督:生野慈朗

作品データ

製作年
2018年
製作国
日本
配給
東映
上映時間
111分

[c] 2018「食べる女」倶楽部

作品情報・予告編 提供:MOVIE WALKER PRESS