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私は、マリア・カラス

未完の自叙伝、未公開映像・音源、封印されたラブレター初解禁!
公開
2018/12/21(金)
レイティング
G
監督
トム・ヴォルフ
出演
マリア・カラス、グレース・ケリー、ルキノ・ヴィスコンティ

解説

音楽史に永遠に輝く才能と絶賛されたオペラ歌手、マリア・カラス。ドラマティックな人生は幾度か映画化されたが、没後40年にして初めて彼女の未完の自叙伝が紐解かれる。スキャンダルやバッシングの嵐の中、プロフェッショナルとしての信念に、倒れても歌うことを諦めなかった壮絶な"カラス"と、ひとりの女性として愛を切望し、千々に心乱され苦悩しながらも、全てを受け入れようと変化していく"マリア"の姿があった―。圧巻の歌声と、衝撃の告白。

ストーリー

音楽史に永遠に輝く星となったオペラ歌手、マリア・カラス。ひとたび聴けば忘れられない世界にひとつの歌声と、高度なテクニックを自在に操る歌唱力、演じるキャラクターが憑依する女優としての才能、さらにエキゾティックな美貌と圧倒的なカリスマ性で、観衆を虜にした不世出のディーヴァだ。 スターの座に上り詰めた彼女の名は、「完璧」を追い求め自分にも他人にも妥協を許さないスタイルや、自尊心が高いゆえの周囲との衝突、そして世間を騒がせた恋愛など、数々のスキャンダルによってさらに広まった。そんなドラマティックな人生は幾度か劇映画化され、舞台や記録映像を集めたドキュメンタリー映画も公開され、マリア・カラスの伝説はコンプリートされたかに見えた。 ところが、没後40年にして驚くべき事実が判明する。彼女は未完の自叙伝を遺していたのだ。オペラをテーマにした短編映画を数多く手掛けてきたトム・ヴォルフ監督が、マリア・カラスの歌声に惚れ込み、3年の月日をかけた〈真のマリア・カラスを探し求める旅〉でこの自叙伝を入手。さらに彼女の親友たちから信頼を得て、封印されてきたプライベートな手紙や秘蔵映像・音源もふんだんに集めることに成功し、過去の作品群と一線を画す、まさに本物の人間ドラマが詰まったドキュメンタリー映画が完成した。初めて彼女自身の〈歌と言葉〉だけで〈告白〉する世界を虜にした歌声とスキャンダルの〈真実〉とは―?カラスが書き残した自叙伝の中の文章と未公開の手紙は、『永遠のマリア・カラス』でカラスを演じたファニー・アルダンが、命を吹き込むように朗読する。そこには、連日のようにゴシップ紙の一面を飾った数々のスキャンダル―28歳年上の男性との結婚、大統領やセレブも駆け付けたローマ歌劇場の舞台を第1幕で降りたことへの激しいバッシング、カラスに"クビ"を宣告したメトロポリタン歌劇場の支配人とのバトル、ギリシャの大富豪オナシスとの大恋愛と夫との離婚、愛し合っていたはずのオナシスが、暗殺されたアメリカ大統領ケネディの未亡人ジャクリーンと結婚したことを新聞で知るという衝撃の顛末―の真相と、カラスの心の叫びが切々と吐露されている。 その他に世界初公開となるのは、自宅や友人宅でリラックスする素顔や豪華クルーズを楽しむ姿が8ミリや16ミリに収められたプライベートフィルム、貧しかった少女時代などカラスの引き出しの奥から出てきたような個人的な写真、熱狂的なファンが無許可で撮影したパフォーマンス、親しい関係者やファンから入手した音声テープ、TV放映でカットされたインタビューなどで、作品中の実に50%以上を占める。過去に公開されたものも、1度生放送されて以来ずっとお蔵入りになって眠っていたインタビューや、モノクロに当時の写真をもとに色付けされた映像など、特別なお宝ばかりだ。 まさに全編が、マリア・カラス本人の歌と言葉だけで綴られる、"真実の告白"。頂点を極めてもなお高みを目指そうとするアーティストとしての信念と、結婚や出産などひとりの女性としての幸せの間で揺れ動く姿は、観る者の胸を熱くする。さらに、どんな一流のプロフェッショナルにも訪れる、キャリアの衰退にも果敢に立ち向かう姿勢も、多くの共感を呼ぶだろう。今だからこそ、大スクリーンから全身で受けとめたい─どんな波乱にぶつかっても自分の魂に誠実に生きた人生からほとばしる、観衆に特別なパワーと優しさを与えてくれる歌声を─。

キャスト

マリア・カラス、グレース・ケリー、ルキノ・ヴィスコンティ


スタッフ

監督:トム・ヴォルフ

作品データ

原題
MARIA BY CALLAS
製作年
2017年
製作国
フランス
配給
ギャガ
上映時間
114分

[c] 2017 - Eléphant Doc - Petit Dragon - Unbeldi Productions - France 3 Cinéma [c]Fonds de Dotation Maria Callas

作品情報・予告編 提供:MOVIE WALKER PRESS