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葬式の名人

最強のキャスト、スタッフで贈る、笑いと涙の青春ファンタジー!
公開
2019/09/20(金)
レイティング
G
監督
樋口尚文
出演
前田敦子、高良健吾、白洲迅

解説

川端康成の名作群をモチーフに大阪府茨木市の市制70周年の記念事業として制作された本作。原案となったのは、茨木市で3歳から18歳まで育ち、日本初のノーベル文学賞を受賞した川端康成の作品群だ。茨木市で過ごした少年時代をもとにした『十六歳の日記』、茨木中学時代の思い出を描いた『師の棺を肩に』『少年』、少年少女のみずみずしい交友を綴った『バッタと鈴虫』、ユーモラスなエッセイ風の『葬式の名人』、魔界と評される川端ワールドを堪能できる『片腕』をモチーフに、現実とファンタジーが混じり合うユニークな群像劇。

ストーリー

大阪府茨木市――木造アパートで息子・あきお(阿比留照太)と二人で暮らす28歳・渡辺雪子(前田敦子)。そこに、茨木高校時代の同級生・吉田創(白洲迅)の訃報が届く。 野球部で吉田とバッテリーを組んでいた豊川大輔(高良健吾)ら、旧友たちが遺体の安置所に集まった。進学校を卒業した同級生たちはそれぞれ自分の道を歩んでいる。工場勤めシングルマザーで、家賃の支払いにも窮する雪子は肩身が狭い。高校時代、ピッチャーだった吉田は、地方予選決勝で右腕を故障して棄権。野球を断念した。その無念を知る豊川は、「吉田をもう一度、母校・茨高(いばこう)へ連れて行ってやりたい」と提案。吉田の棺桶をかついで茨木の街を練り歩き、久しぶりに母校を訪れ、思い出話で盛り上がる。 と、ここで熱血漢の豊川がささいなことで葬儀屋と喧嘩をしてしまい、彼らは母校の中で、吉田のお通夜を行うはめになってしまった。僧侶(栗塚旭)の読経も終わり、いよいよ吉田に別れを告げる時――雪子があきおに真実を告げる。「ここで寝てる人は、あきおのパパやねん…」。雪子は、16歳の時に最後の肉親である祖父を失っていた。たった一人で肉親を気丈に送った雪子を、吉田は「葬式の名人やな」とユーモラスに励ました。吉田も負傷で腕を壊して以来、居場所を見つけられずにいた。二人は、お互いの孤独を癒し、やがて新しい命を授かった。一方で豊川は疎外感を味わっていた。豊川は吉田に、恋愛にも近い思いを感じていたのかもしれない。吉田は負傷して以来、絵に挑戦するも目標を見つけられず悩み続け、新しい人生を切り開こうと家を出た。――こうして、仲の良かった三人は離れ離れになり、10年経った今、三人の心の拠り所だった吉田はいなくなってしまったのだった。やがて夜を迎え、野球部室で吉田を笑顔で送る大宴会。いつかのわだかまりが解け、友情を新たにするのを感じる雪子。その後、戯れに吉田を納めた棺桶をかついで夜の学校をまわることに。だがその途中、吉田の遺体がどこかに消えてしまう。方々を探した末、雪子と豊川は部室で吉田の遺体を見つける。その傍らにはあきおが眠りこけていた。親子で眠っている姿を見て、表情を緩ませる雪子と豊川。二人は、吉田とあきおの隣で横になって、しばらく吉田の思い出を語るうちにいつしか眠りについた。ふと目を覚ますと、見知らぬ女(有馬稲子)が野球部室にいて、じっと4人を見つめていた……。

キャスト

前田敦子、高良健吾、白洲迅、尾上寛之、中西美穂、奥野瑛太、佐藤都輝子、樋井明日香


スタッフ

監督:樋口尚文

作品データ

製作年
2018年
製作国
日本
配給
ティ・ジョイ
上映時間
99分

[c] 2018 "The Master of Funerals" Film partners

作品情報・予告編 提供:MOVIE WALKER PRESS