ビリーブ 未来への大逆転
世紀の〈男女平等〉裁判に挑んだ女性弁護士の感動実話
- 公開
- 2019/03/22(金)
- レイティング
- 監督
- ミミ・レダー
- 出演
- フェリシティ・ジョーンズ、アーミー・ハマー、キャシー・ベイツ
解説
1970年代、アメリカ。弁護士ルース・ギンズバーグがおこした、史上初の〈男女平等〉裁判。なぜ、彼女は法の専門家たちに〈100%負ける〉と断言された上訴に踏み切ったのか? そして、どうやって〈大逆転〉を成し遂げたのか?ルースを演じるのは、『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞(R)にノミネートされたフェリシティ・ジョーンズ。彼女を信じ、支え続けた夫のマーティには『君の名前で僕を呼んで』のアーミー・ハマー。さらに、『ミザリー』のオスカー女優キャシー・ベイツが伝説の弁護士役で出演。
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ストーリー
- 「女子学生は、男子の席を奪ってまで入学した理由を話してくれ」―ハーバード法科大学院に入学したルース・ギンズバーグ(フェリシティ・ジョーンズ)は、女子学生歓迎会の席で、学部長のグリスウォルド(サム・ウォーターストン)からそう促されて驚く。時は1956年、女性の新入生はわずか9人、ルースは「法科の2年生にいる夫のマーティン(アーミー・ハマー)を理解できる良き妻になるためです」と皮肉たっぷりに答えるのだった。 子育てと家事を夫と分担しながら、弁護士になる夢へと踏み出したルースだが、突然マーティンが倒れ、癌を宣告される。「絶対に諦めない」と夫を励ますルースは、彼の講義にもすべて出席し、代わりにノートをまとめる。ルースの献身的な看病で回復したマーティンは無事にハーバードを卒業、ニューヨークの弁護士事務所への就職が決まる。ルースはマーティンと片時も離れないために、コロンビア大学へと移籍するのだった。 1959年、大学を首席で卒業したルースは、大きな壁にぶつかる。"女性・母親・ユダヤ系"であることを理由に、13社連続で弁護士事務所の入社試験に落ちたのだ。諦めざるを得なくなったルースは、ラトガース大学の教授に就任する。 1970年、ルースは学生たちに、性差別と法について教えていた。憲法では「すべての人間は法の下に平等」と定められているのに、「女性は残業禁止」「夫の名前でしかクレジットカードが作れない」など、堂々と男女差別を認める法律が、数多く存在している。そんな法律を変えようと情熱に燃える学生たちが、弁護士になれるよう育てるのがルースの仕事だったが、マーティンには「私が弁護士になりたかったのに」と、つい不満をぶつけてしまう。 そんなルースに、マーティンはある訴訟の記録を見せる。それは、親の介護費用控除が認められなかった男性の事例だった。法律は親を介護するのは女性の役目だと決めつけ、申請できるのは女性だけと定めていた。ルースは、もしこの法律を憲法違反だと認めさせることができれば、"男女平等"への第一歩となると気付き、自ら無償で弁護を買って出る。 ルースは米国自由人権協会のメル・ウルフ(ジャスティン・セロー)に協力を求めるが、「勝てるわけがない」と断られてしまう。マーティンのボスも訴訟への関与は許すが、「絶対に勝てない」と断言する。ルースは女性の権利のために長年闘ってきた憧れの弁護士ドロシー・ケニオン(キャシー・ベイツ)にアドバイスをもらおうと会いに行くが、「社会が変わらないと法律は変わらない。まだその時期じゃない」と、冷たく追い返される。 八方ふさがりのルースに勇気をくれたのは、娘のジェーン(ケイリー・スピーニー)だった。15歳の女の子が活動家の集会へアクティブに出掛ける姿に「時代は変わった」と刺激されたルースは、訴訟の趣意書を書き上げ、ケニオンに送る。その内容に心を打たれたケニオンは、ルースと共に闘うようにウルフを説得してくれるのだった。 「私のために闘って」という娘の言葉を胸に、弁論の練習を重ねるルース。だが、この裁判が、自分たちが守って来た、男女を区別するすべての法に影響すると気付いた政府は、プライドをかけてルースをひねりつぶそうと、必勝の作戦を練り上げる。果たして、完全にアウェイな法廷で、最強のチームを敵にまわしたルースの闘いの行方は―?
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キャスト
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フェリシティ・ジョーンズ、アーミー・ハマー、キャシー・ベイツ
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スタッフ
- 監督:ミミ・レダー
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作品情報・予告編 提供:MOVIE WALKER PRESS