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僕たちのラストステージ

君とだから、ここまでこられた―
公開
2019/04/19(金)
レイティング
G
監督
ジョン・S・ベアード
出演
スティーブ・クーガン、ジョン・C・ライリー

解説

1953年、かつて一世を風靡した「ローレル&ハーディ」。全盛期が去って久しい二人のホールツアーはガラガラ。イギリス中をめぐる過酷なツアーを続けるうちに、やがて二人はファンを取り戻していく。しかし、ある日の口論をきっかけに、ハーディはコンビ解消を心に決める―。本作は、サイレントからトーキー期に活躍したお笑いコンビ「ローレル&ハーディ(極楽コンビ)」の晩年の実話。人生の可笑しみと哀しさ、素晴らしさをユーモラスに描いた、ヒューマンドラマ。

ストーリー

1937年、スタン・ローレル(スティーヴ・クーガン)とオリバー・ハーディ(ジョン・C・ライリー)によるお笑いコンビ、ローレル&ハーディは観客からも批評家からも愛され、出演映画が世界中で上映されるなど、ハリウッド・コメディ界の頂点に君臨していた。スタンがプロデューサーのハル・ローチ(ダニー・ヒューストン)と契約の金銭面で口論するなど、トラブルはあったものの、映画が公開されれば観客の笑い声が溢れ、ローレル&ハーディの黄金時代はいつまでも続くかと思われた。時は流れて1953年、二人は英国でホールツアーを開始するも既にローレル&ハーディは過去の人になっていた。エージェントのデルフォント(ルーファス・ジョーンズ)が用意したホテルは小さく薄汚れ、ドアマンどころかボーイもいない。肝心のツアーも、さほど大きくないホールなのに客席はガラガラ。しかし二人はめげずに、マンチェスター、バーミンガム、ノッティンガム、リヴァプール、グラスゴー等イギリス中をまわり続ける。お互いを笑わせ、笑いあい、積極的に各地で宣伝プロモーションを行っていくうちに、観客は徐々に増え、ついにロンドンのライシアム劇場での2週間公演も決まり、二人はアメリカにおいてきた妻たちを呼び寄せる。ファンを取り戻していく二人だが、それぞれこの先に不安を抱えていた。オリバーは膝を悪くしてダンスを踊るのが困難になっていた。スタンはオリバーに“映画撮影”の為にイギリスツアーをしていると伝えていたが、実はまだ契約が決まっていなかった上に、結局白紙になったことを言い出せない。さらに二人の間には、かつてハル・ローチとの契約をめぐるトラブルで生じたわだかまりがあった。二人の妻たち、ルシール(シャーリー・ヘンダーソン)とイーダ(ニナ・アリアンダ)は、愛ゆえに夫の相方への評価は厳しい。ある日、公演後のパーティでのルシールとイーダの口論をきっかけに、二人は大喧嘩をはじめ、これまでに積もり積もった不満をぶつけあってしまう。かつて、別のパートナーと組んだことを「裏切った。友情を踏みにじった。」と責めるスタンに対して、「ハル・ローチがビジネスで組ませたコンビなだけで、君は友人じゃない。」と答えるオリバー。「僕はコンビを愛していた。」と言うスタンに、オリバーは、「君が愛したのはローレル&ハーディであって、僕ではない。」と返し、帽子を床に叩きつけて会場を出ていく。その後ろ姿に、ロールパンをぶつけるスタン。二人の会話が聞こえていないパーティ客たちは、その姿をいつも通りのコントだと勘違いして笑ったが、二人の目にはうっすら涙が浮かんでいた。ホテルに戻ったオリバーは、コンビ解消を心に決める。夫の体調を心配するルシールもそれに賛成した。翌日、これまでは現場に一緒に行っていたのに、オリバーは一人で先に行き、スタンに話しかけられても無視する。不穏な空気のまま本番がはじまったが、舞台にあがる前にオリバーは舞台袖で倒れてしまう。ホテルにオリバーを連れて帰ったスタンは、すぐに医者を呼ばなかったことをルシールに責められ、しばらく会わせてもらえなくなってしまう。やっと見舞いを許されたスタンに対して、オリバーは「引退する」と告げる。

キャスト

スティーブ・クーガン、ジョン・C・ライリー、ニナ・アリアンダ、シャーリー・ヘンダーソン、ダニー・ヒューストン


スタッフ

監督:ジョン・S・ベアード

作品データ

原題
Stan & Ollie
製作年
2018年
製作国
イギリス=カナダ=アメリカ
配給
HIGH BROW CINEMA
上映時間
98分

[c] eOne Features (S&O) Limited, British Broadcasting Corporation 2018

作品情報・予告編 提供:MOVIE WALKER PRESS