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わたしは光をにぎっている

世界が認める映像作家中川龍太郎が描く、現代の『魔女の宅急便』
公開
2019/11/15(金)
レイティング
G
監督
中川龍太郎
出演
松本穂香

解説

宮川澪、20歳。ふるさとを出て、働きだした。友達ができた。好きな人ができた。その街も消える、もう間もなく―。監督は、デビュー作からこれまで海外の映画祭で数々の賞を受賞し、前作『四月の永い夢』がモスクワ国際映画祭で2つの賞を受賞した中川龍太郎。監督が「翔べない時代の魔女の宅急便」と語る本作では、特別な才能があるわけではないけれど、都会の中で居場所を見つけ、現代を生きる若者の姿を丁寧に描く。何げない風景や市井の人々に宿る輝きを慈しむように捉えた映像に、故郷を見出し胸が熱くなる愛おしい作品が誕生した。

ストーリー

その日、宮川澪(松本穂香)は、東京へ引っ越した。早くに両親を亡くした澪は、育ててくれた祖母の久仁子(樫山文枝)が切り盛りする、長野の野尻湖近くに佇む民宿を手伝っていたが、久仁子の入院で閉館することになったのだ。東京の下町・立石に降り立つと、父の友人の三沢京介(光石研)を訪ねる澪。仕事が決まるまで、彼が経営する伸光湯の一室に居候させてもらうのだ。スーパーで働くことになった澪を、伸光湯の常連で京介とも親しく、自主映画を撮っている緒方銀次(渡辺大知)とOLの島村美琴(徳永えり)が、仲見世通りの飲み屋で祝ってくれる。だが、客からの質問やクレームに、ほとんど対応できなかった澪は、スーパーの仕事をあっさり辞めてしまう。久仁子に電話で、「目の前のできることから、ひとつずつ」と諭された澪は、まずは伸光湯の浴室を不器用な手つきで掃除することから始める。その日から、澪は京介から浴室の床の磨き方、薪の作り方、窯の焚き方など、銭湯の仕事を一つひとつ教わる。番台に座り、お客さんとも少しずつ話せるようになり、そこから昔ながらの商店街の人々との交流へとつながっていく。失敗も経験しながら、自分なりに工夫して、伸光湯を居心地の良い場所へと変えていく澪。だが、ある日突然、京介からもうすぐ区画整理で「ここ無くなるんだよ」と知らされる――。

キャスト

松本穂香、渡辺大知、徳永えり、吉村界人、忍成修吾、光石研、樫山文枝


スタッフ

監督:中川龍太郎

作品データ

製作年
2019年
製作国
日本
配給
ファントム・フィルム
上映時間
96分

[c]2019 WIT STUDIO / Tokyo New Cinema

作品情報・予告編 提供:MOVIE WALKER PRESS