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風の電話

あの丘にある<風の電話>へ、天国に繋がるただ一つの電話へ―
公開
2020/01/24(金)
レイティング
G
監督
諏訪敦彦
出演
モトーラ世理奈、西島秀俊、西田敏行、三浦友和

解説

2011年に、岩手県、大槌町に設置された<風の電話>は、「天国に繋がる電話」として人々に広まり、東日本大震災以降、3万人を超える人々が、この場所を訪れている。映画『風の電話』は、この電話をモチーフにした初めての映像作品。監督は、日本だけでなくヨーロッパで圧倒的な評価を受けている諏訪敦彦。主人公ハルを、注目の女優モトーラ世理奈が演じ、西島秀俊、西田敏行、三浦友和ら日本を代表する名優たちが、彼女の熱演を温かく包む。見る人の人生に優しくそっと刻まれる、今だからこそ届けたい、珠玉の感動作が誕生。

ストーリー

高校生のハル(モトーラ世理奈)は、東日本大震災を機に、広島県に住む伯母広子(渡辺真起子)の家に身を寄せている。地震があったその日まで、ハルは家族と一緒に岩手県大槌町に住んでいた。あの日、津波が家族をハルから奪っていった。 ハルが学校から帰ると、広子が部屋で倒れていた。病院に運ばれ、静かに寝ている広子の胸に抱きつくと、ハルは病院を出ていく。誰もいない土地で、亡き家族への思いを一人泣き叫んだ。 泣き疲れてその場に倒れていたところに、軽トラックを運転した公平(三浦友和)が通りかかる。老いた母と二人で暮らす彼の家に連れてこられたハルは、広島で起きた様々な出来事について聞かせてもらう。公平に駅まで送ってもらうと、意を決して自宅とは反対方向の電車に飛び乗るのだった。 着いた先でヒッチハイクをし、優しい姉弟に乗せてもらうハル。妊娠中の姉(山本未來)に、元気に動くお腹を触らせてもらう。夜の街で不良たちに絡まれ、危ない目に遭いそうになっていたときには、福島県から来た男性森尾(西島秀俊)に助けられた。彼もまた、被災地にボランティアに来ていたクルド人の男性を探して旅をしていた。 森尾はかつて原子力発電所で働いていて、ハルと同じように家族を津波で失っていた。森尾が住んでいた家に行った後、二人は森尾の友人である今田親子の家を訪れる。そこでは今田(西田敏行)と光代(池津祥子)が二人を出迎えてくれた。地元の民謡を唄いながら、今田は森尾に「あのキラキラした景色、また戻ってくるかなぁ」と呟いた。 森尾の車で大槌町にたどり着いたハル。地図を見なくてもわかる自宅は、家の基礎だけがまだそこにあった。大槌町の浪板海岸には、"風の電話"という電話ボックスがあるらしい。電話線はつながっていないけれど、亡くなった人に想いを届けることができる電話。ハルは、導かれるように旅の終着地に向かっていく―。

キャスト

モトーラ世理奈、西島秀俊、西田敏行、三浦友和


スタッフ

監督:諏訪敦彦

作品データ

製作年
2019年
製作国
日本
配給
ブロードメディア・スタジオ
上映時間
139分

[c]2020映画「風の電話」製作委員会

作品情報・予告編 提供:MOVIE WALKER PRESS