解説

英国王女との世紀の悲恋で知られ、映画『ローマの休日』のモチーフとなったといわれる元英空軍大佐のピーター・タウンゼンド。その後、世界を回ってジャーナリストとなった彼が、日本の長崎で出会ったのが谷口稜曄（スミテル）さんだった。16歳で郵便配達中に被爆し、生涯をかけて核兵器廃絶を世界に訴えた谷口さんをタウンゼンド氏は取材し、1冊の本を出版する。本作は、2018年の長崎で、娘であり女優のイザベルさんが、父の著書とボイスメモを頼りにその足跡をたどり、二人の想いを紐解いていく珠玉のドキュメンタリー。