ラーゲリより愛を込めて
運命に翻弄され再会を願い続けた2人―11年に及ぶ"愛の実話"
- 公開
- 2022/12/09(金)
- レイティング
- 監督
- 瀬々敬久
- 出演
- 二宮和也、北川景子
解説
日本映画界を牽引する演技派俳優陣の共演により、観る者の心を掴んで離さない珠玉の人間賛歌がスクリーンに描き出される。メガホンを取るのは、『64-ロクヨン- 前編/後編』などで国内外問わず数々の映画賞を受賞し、骨太な社会派ドラマから感動の恋愛物語まで、ジャンルを超えて卓越した演出力を発揮し続ける瀬々敬久監督。更に企画プロデュースを『余命1ヶ月の花嫁』の平野隆、脚本を『永遠の0』の林 民夫という強靭な布陣が手がけ、極限の世界で生きる人々の姿を鮮明に描きだし「生きることへの希望」を強く訴えかける。
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ストーリー
- 第二次大戦後の1945年。そこは零下40度の厳冬の世界・シベリア…。わずかな食料での過酷な労働が続く日々。死に逝く者が続出する地獄の強制収容所(ラーゲリ)に、その男・山本幡男は居た。「生きる希望を捨ててはいけません。帰国(ダモイ)の日は必ずやって来ます。」絶望する捕虜たちに彼は訴え続けた―。身に覚えのないスパイ容疑でラーゲリに収容された山本は、日本にいる妻・モジミや4人の子どもと一緒に過ごす日々が訪れることを信じ、耐えた。劣悪な環境下では、日本人同士の争いも絶えなかった。戦争で心の傷を負い傍観者を決め込む松田や、旧日本軍の階級を振りかざす軍曹の相沢らに敵視されながらも、山本は分け隔てなく皆を励まし続ける。更に、元漁師の純朴な青年・新谷には学問を教え、過酷な状況下で変わり果ててしまった同郷の先輩・原にも声をかけ続けた。そんな彼の仲間想いの行動と信念は、凍っていた捕虜たちの心を次第に溶かしていく。終戦から8年が経ち、山本に妻からの葉書が届く。厳しい検閲をくぐり抜けたその葉書には「あなたの帰りを待っています」と。たった一人で子どもたちを育てている妻を想い、山本は涙を流さずにはいられなかった。誰もがダモイの日が近づいていると感じていたが、その頃には彼の体は病魔に侵されていた…。体はみるみる衰えていくが、愛する妻との再会を決してあきらめない山本。そんな彼を慕うラーゲリの仲間たちは、厳しい監視下にありながらも、山本の想いを叶えようと思いもよらぬ行動に出る。そしてモジミに訪れる奇跡とは―
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キャスト
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二宮和也、北川景子、松坂桃李、中島健人、寺尾聰、桐谷健太、安田顕
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スタッフ
- 監督:瀬々敬久
[c] 2022映画「ラーゲリより愛を込めて」製作委員会 [c] 1989 清水香子
作品情報・予告編 提供:MOVIE WALKER PRESS