ホーリー・トイレット
空前絶後の新感覚バキュ~ム・スリラ~
- 公開
- 2023/03/03(金)
- レイティング
- 監督
- ルーカス・リンカー
- 出演
- トーマス・ニーハウス
解説
目覚めた場所は、カギがかかった仮設トイレの中。 鉄筋に串刺しにされ、ダイナマイトの爆発までわずか34分。 絶体絶命の主人公に、生き延びる術はあるのか!? 世界中のファンタスティック映画祭を席巻! 想像を超えるサプライズ、過剰なユーモアとエログロ描写が炸裂する空前絶後のバキューム・スリラー!!
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ストーリー
- 長らく気を失っていた建築家のフランク・ラム(トーマス・ニーハウス)が目を覚ました。なぜかそこは、横倒しになった仮設トイレの中。しかもフランクの右腕には直径1センチの鉄筋がまともに突き刺さっていて、まったく身動きが取れない状況だった。頭部にもダメージを負い、記憶の一部が欠落したフランクは、どうして自分がこんなところに閉じ込められているのかわからなかった。 すると、遠くから聞き覚えのあるダミ声のスピーチが聞こえてくる。フランクの友人で、ブラステッテンの街の現役市長ホルスト・ヴォルツ(ギレオン・ブルクハルト)である。今日はホルストが建設の旗振り役を務めるリゾートホテルの起工式の日だ。フランクは自分がそのホテルが建てられる土地の掘削現場に、仮設トイレもろとも転落してしまったことを知る。最悪なことに、仮設トイレの周りには大量のダイナマイトが仕掛けられており、午後2時ちょうどに解体のための爆破が行われるという。このときフランクの腕時計は13時26分を指していた。 誰にも叫び声が届かない孤立無援の現実を悟ったフランクは、排便タンクの奥に落ちていた自分のスマートフォンを発見する。折りたたみ式の定規を使ってダイヤルをプッシュし、「今トイレにいる。ケガしたんだ。助けてくれ!」とホルストに救助を訴えるフランク。ところが待てども待てどもホルストはやって来ず、何者かによって仮設トイレ全体がグリーンシートで覆われてしまう。さらに警察に通報しようとすると、携帯の電波が人為的に切断された。 鉄筋が刺さったままの右腕の激痛を堪えながら身をよじったフランクは、トイレの片隅にひっかかっていたホルストのアタッシュケースをたぐり寄せ、裁判所が発行した一通の書類を発見する。そこには自然保護区にあたるこの土地での爆破解体作業を禁じる命令が記されていた。頭の中で記憶の断片を整理したフランクは、すべての事情を理解した。次期市長選挙での再選を狙い、リゾート開発事業を強引に推し進めているホルストは、それが環境破壊の違法行為だという不都合な真実を知るフランクの抹殺をもくろんでいるのだ。 アタッシュケースから入手した小さな刃物でトイレのドアの錠前を切断したフランクは、鏡越しに外部の様子をうかがう。次の瞬間、目に飛び込んできたのは衝撃的な光景だった。ホルストと対立していた環境保護協会の女性ドルテ(Friederike Kempter)が猿轡を噛まされ、手足を縛られた状態でうち捨てられていたのだ。焦りを募らせたフランクは、とっさにライターで火を起こして助けを呼ぼうとするが、その試みも無残な失敗に終わる。爆破まで残された時間は、もう10分を切っていた。 もはや絶体絶命のフランクにとって唯一の心のよりどころは、恋人マリー(Olga von Luckwald)の存在だった。これまで仕事を優先して、ないがしろにしてきたマリーとヨリを戻し、幸せな人生を取り戻したい。その切実な思いに突き動かされたフランクは、爆破阻止の方法を必死に模索する。しかし邪悪な本性を剥き出しにしたホルストがついに姿を現し、フランクはさらなる絶望のどん底に突き落とされてしまう。刻一刻と迫りくる死へのカウントダウンのなか、フランクが打って出た最後の捨て身の手段とは……。
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キャスト
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トーマス・ニーハウス、ギデオン・ブルクハルト
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スタッフ
- 監督:ルーカス・リンカー
[c]Daniel_Dornhoefer[c] 2021 NEOPOL FILM, KELLNER & ZAPF GBR
作品情報・予告編 提供:MOVIE WALKER PRESS