ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌
苦境を前に声の限り命を燃やす、若者たちの青春賛歌
- 公開
- 2023/10/06(金)
- レイティング
- 監督
- レイン・レトマー
- 出演
- ビジョー・チャン、シャン・ズウェン、ラリサ・マルティネス
解説
オペラ最高傑作として長らく愛され続けているジャコモ・プッチーニ作曲の「ラ・ボエーム」の設定を<1830年代のパリ>から<現代のニューヨーク>に置き換え、メインキャラクターにアジア人を据えるなどの大胆なアレンジのもと、これまでにないまったく新しいミュージカル映画として生まれ変わった本作。格差、貧困、マイノリティ、さまざまな生きづらさを抱えながらも、夢と情熱で青春の日々を謳歌しようとする若き芸術家たちや恋人たちの姿を、現役のオペラシンガーたちによる圧倒的な歌唱と独創的な映像美で情感豊かに魅せる1作
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ストーリー
- 大晦日のニューヨーク。凍える寒さの屋根裏部屋で、その日暮らしの夢見る芸術家たち。運命的な出会いを果たし、すれ違いに戸惑い、別れに涙した、儚くも情熱的な青春の日々――真冬のニューヨーク。画家のマルチェッロ(ルイス・アレハンドロ・オロスコ)、詩人のロドルフォ(シャン・ズウェン)、哲学者のコッリーネ(井上秀則)、ミュージシャンのショナール(マーケル・リード)の4人は、暖房のつかない薄暗い屋根裏部屋で寒さに震えながら共同生活をしている。彼らはその日暮らしのアーティストで困窮した日々を送っているが、それぞれが夢を抱き明るく前を向いて生きていた。その日はちょうど大晦日。執筆を急ぐロドルフォを残し、ほか3人は臨時収入を握りしめ街へ繰り出していく。パンデミックでニューヨークの街は閑散としている。時折、マスク姿の若者が行き交うだけだ。そんな中、突然停電が起き、ロドルフォが残る屋根裏部屋は真っ暗に。そこへロウソクの灯を借りようとやってきたミミと出会ったロドルフォは、彼女に一目で恋に落ちてしまう。同じころ、店で仲間と新年パーティをしていたマルチェッロは、偶然やってきた元恋人ムゼッタと再会。最初は戸惑いつつも、2人の間にはかつての強い愛が蘇るのだった。2ヶ月後、瞬間的に恋に落ちたはずのミミとロドルフォの関係は大きく変化していた。ミミは重い病に侵され、ロドルフォはそんな彼女のもとを立ち去っていたのだ。ロドルフォに自分の元へ戻ってほしいと願うミミ、一方で、ある理由でミミの元へは戻れないロドルフォ。同じころ、新年パーティで運命の再会を果たしたムゼッタとマルチェッロも別れを迎えていた。すれ違う2組の恋人たち。そしてそれぞれ別の道を選んでいくのだが―――。
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キャスト
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ビジョー・チャン、シャン・ズウェン、ラリサ・マルティネス、ルイス・アレハンドロ・オロスコ、井上秀則、アンソニー・ロス・コスタンツォ、イ・ヤン
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スタッフ
- 監督:レイン・レトマー
作品データ
- 原題
- La bohème: A New York Love Song
- 製作年
- 2022年
- 製作国
- 香港・アメリカ
- 配給
- フラニー&Co. シネメディア リュミエール
- 上映時間
- 96分
[c] 2022 More Than Musical. All Rights Reserve
作品情報・予告編 提供:MOVIE WALKER PRESS