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父は憶えている

父は帰ってきた。記憶と言葉を失って。
公開
2023/12/01(金)
レイティング
G
監督
アクタン・アリム・クバト
出演
ミルラン・アブディカリコフ、タアライカン・アバゾヴァ

解説

監督は、中央アジア・キルギスを代表する名匠アクタン・アリム・クバト。その評価は中央アジアのみならずヨーロッパでも非常に高く、2023年7月、フランス文化省より芸術文化勲章「シュヴァリエ」を受章する快挙を成し遂げ、さらに本作は第96回アカデミー賞(R)国際長編映画賞キルギス代表に選出された。アクタン・アリム・クバト監督は、言葉を無くした主人公をサイレント映画を彷彿とさせるおかしみとペーソスを交えて演じ、実話を元に紡がれた伝統と文化を守ろうとする家族の物語はささやかな希望を灯す。

ストーリー

キルギスの村にひとりの男が帰ってきた。23年前にロシアに出稼ぎに行ったきり行方がわからなかったザールクだ。記憶と言葉を失ったその姿に家族や村人たちは動揺するも、そこに妻ウムスナイの姿はなかった――。心配をよそに、ザールクは溢れる村のゴミを黙々と片付けるのであった。息子クバトが、父の記憶を呼び覚ますために家族のアルバムを開くとその片隅にはザールクとウスムナイが映る古い写真があった…。無邪気に慕ってくる孫、村人とのぎこちない交流、穏やかな村の暮らし――。そんな中、村の権力者による圧力や、近代化の波にのまれ変わっていく故郷の姿が、否応なくザールクに迫ってくる。果たして、家族や故郷の思い出は甦るのだろうか?そんな時、家族を結びつける思い出の木の傍から懐かしい歌声が聞こえてくる…。

キャスト

ミルラン・アブディカリコフ、タアライカン・アバゾヴァ


スタッフ

監督:アクタン・アリム・クバト

作品データ

原題
Esimde
製作年
2022年
製作国
キルギス・日本・オランダ・フランス
配給
ビターズ・エンド
上映時間
105分

[c]Kyrgyzfilm, Oy Art, Bitters End, Volya Films, Mandra Films

作品情報・予告編 提供:MOVIE WALKER PRESS