おまえの親になったるで
なんで…「妹」を殺された俺が…犯罪者の面倒を見なアカンねん!
- 公開
- 2024/06/28(金)
- 監督
- 北岸良枝
- 出演
- 草刈健太郎 (カンサイ建装工業 社長)
解説
被害者遺族でありながら、元犯罪者を雇う大阪の建設会社社長。彼らに裏切られることは日常茶飯事、それでも手を差し伸べることを諦めない。加害者と被害者の間で揺れながら、更生を支え続ける男性に10年にわたって密着取材。テレビ・ドキュメンタリー作品として、坂田記念ジャーナリズム賞等を受賞。新たに、700時間以上に及ぶ映像記録を再編集し、社会問題に迫るヒューマン・ドキュメンタリーとして映画化。再犯防止を目的に全国の刑務所や少年院で上映中の話題作が、ついに劇場公開!
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ストーリー
- 2013年、関西の中小企業7社が集まり、あるプロジェクトが発足した。身寄りにない元受刑者に住居・仕事を提供し、再犯を防ぐ日本財団「職親プロジェクト」。参加者の中にひとり、複雑な思いを抱えた男性がいた。大阪の建設会社・社長の草刈健太郎さん。草刈さんには、大切な妹を殺された悲しい過去があった。「なんで…妹を殺害された俺が…犯罪者の面倒を見なアカンねん…」元受刑者を相手に、冷静な気持ちでいられるのか…?当初、活動に気が進まなかった草刈さん。ある青年との出会いをきっかけに、活動にのめりこむように。全国各地の刑務所・少年院を訪問し、多くの元受刑者に手を差し伸べる。しかし、支えたそばから裏切られることは日常茶飯事。窃盗・薬物・詐欺など、再び犯罪に手を染める者たち…草刈さんは親のように見守り続ける、「心を鬼に、仏にして―」。更生支援の活動を始めて7年。ロサンゼルスの刑務所に服役中の妹を殺害した夫が、仮釈放される知らせが舞い込んでくる。妹を殺害した夫からは、一度も謝罪も手紙もない…その彼と面会することを決意した草刈さん。加害者を支援し続ける矛盾と葛藤の間で再び、犯罪者への憎悪に支配されてしまうのか―?様々な葛藤を乗り越えて、草刈さんが手にしたものがある。"加害者をなくせば、妹のような悲劇を生まない"という信念。その信念はわずかな「希望」も生む。「更生」へと歩む元受刑者と、活動を支える仲間の存在だ。犯罪被害者遺族の立場でありながら、犯罪者の更支援に取り組んだ10年。再犯を減らすことで、被害者も生ませない…壮絶な過去を持つ草刈さんを通じて、元受刑者の生き直しや教育・社会の問題も浮き彫りした、ヒューマン・ドキュメンタリー。
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キャスト
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草刈健太郎 (カンサイ建装工業 社長)
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スタッフ
- 監督:北岸良枝
ナレーター:竹房敦司
プロデューサー:山田龍也・花本憲一(テレビ大阪)
テレビ大阪
作品情報・予告編 提供:MOVIE WALKER PRESS