祝日
人生最期の日に天使と出会った、なんとなく、信じてみた。
- 公開
- 2024/05/17(金)
- レイティング
- 監督
- 伊林侑香
- 出演
- 中川聖菜、岩井堂聖子、西村まさ彦
解説
2022年公開「幻の蛍」でデビューを果たした富山県出身の映画監督・伊林侑香と、第33回フジテレビヤングシナリオ大賞で佳作を受賞した伊吹一氏が再タッグを組む本作。富山出身の新人 中川聖菜を主演に、岩井堂聖子、西村まさ彦と演技派が脇を固める。不合理で生きるのが苦しい世界。普通に生きることが難しい世の中で、なお生きる希望はあるのか、という人生の課題をオリジナル脚本にしたため、伊林監督の演出により富山の美しい自然と街の景色をゆっくりと歩くように撮影した叙事詩として誕生した。
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ストーリー
- 家族もいない、友達もいない。14歳、中学2年生の奈良希穂(中川聖菜(なかがわ せいな))は、中学に入ってからずっと一人暮らしをしている。「弱いパパでごめんね」と一言だけのメモを残し、優しかった父は死んだ。優しい父が死に、母は、母ではなくなった。「私たちは世界で一番幸せな親子だね。こんなに神に愛された親子はいないよ。私たちは天使に守られて生きているんだよ」 "母だった人"は白装束の団体に身を委ね、ある日、惑うことなく希穂の前から姿を消した。 怒ることも泣くこともなく、お腹も空かない。毎日野菜ジュースとプリンだけを口にし、それでも人間はなかなか死なないものだと思いながら日々を無為に過ごしていた。 「本日は、祝日につき、休校」 いつものように登校すると、そんな看板が正門に出されていた。学校に背を向けた希穂だったが、何かに突き動かされるように校舎の屋上へ。遠くに海が見える曇天の空の下、眼下のアスファルトへ静かに一歩踏み出そうとした…その瞬間「明日のほうがいいよ!明日大安なんだって!」と、誰かに手をつかまれてしまう。飛び降りようとした希穂を引き留めたのは、「天使」と名乗る白いワンピースを着た女性(岩井堂聖子(いわいどう せいこ))だった。 "希穂とずっと一緒にいた天使"だと言い張る自称天使。天使なんているはずがないと思いつつも、彼女に「馬場さん」と名をつけた希穂は、徐々に陽気で無邪気な天使のペースへと引き込まれていく。 これまで見えない存在だったけれど、人間の身体を持ったことで翌日には自分も死んでしまうのだと話す馬場さん。「明日死んじゃうんだよね? 想い出作りしたほうが良くない?」そう言って、希穂と馬場さんの最期の1日は始まった。 忘れられない人をずっとずっと待ち続けているカフェのお姉さん(中島侑香(なかしま ゆうか))、生き別れた幼かった娘に再会できる日を夢見て、マジシャンの正装で過ごしているマジックが出来なくなった男(西村まさ彦(にしむら まさひこ))、娘と妻を事故で失い喪服を脱ぐことができなくなった中華屋の店主・アフロさん(芹澤興人(せりざわ たてと))。そして家族が幸せだったころ、決まって土曜日の夜に食べた想い出の麻婆豆腐…。いつもの街での数奇な出会いが、モノクロだった希穂の世界にひとつふたつと彩りを与えていく。 食べ物を美味しいと思うこと、涙があふれること、走って笑って人の温もりや悲しみに触れること。馬場さんとの時間が孤独だった希穂の心を少しずつ揺り動かしていく。何も感じなかった世界は「最期の1日」を生きることでどう変わっていったのか―。
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キャスト
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中川聖菜、岩井堂聖子、西村まさ彦、芹澤興人、中島侑香
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スタッフ
- 監督:伊林侑香
[c]「祝日」製作委員会
作品情報・予告編 提供:MOVIE WALKER PRESS