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メーサーロシュ・マールタ監督特集

映画人たちが慕う東欧の奇跡、日本初公開
公開
2023/05/26(金)
監督
メーサーロシュ・マールタ

解説

ハンガリーが誇る映画監督の一人であり、女性として初めてベルリン国際映画祭金熊賞に輝いたメーサーロシュ・マールタ。その後も、カンヌ国際映画祭での受賞歴をはじめ、国際的な評価を得ながらも、彼女の作品はいずれも日本では劇場未公開。本特集では、女性の主体性を脅かす社会の相貌にカメラを向けてきたメーサーロシュ監督の5作品を上映します。

ストーリー

『ドント・クライ プリティ・ガールズ!』:ビート・ミュージックのファンである若者たちは、うだつの上がらない日々を工場での労働に費やしている。ユリは不良青年のうちのひとりと婚約しているのだが、とあるミュージシャンと恋に落ちた。ギグを開くという彼とともに、ユリは小旅行へ出かける。しかし嫉妬深い婚約者と彼の不良仲間たちは執拗にふたりを追いかけ……。 『アダプション/ある母と娘の記録』:43歳のカタは工場勤務の未亡人。彼女は既婚者と不倫関係にある。カタは子どもが欲しいのだが、愛人は一向に聞き入れない。とある日カタは、寄宿学校で生活するアンナと出会い、彼女の面倒を見ることにした。次第にふたりは奇妙な友情を育んでいく。 『ナイン・マンス』:ユリは工場勤務の傍ら、農学を学んでいる。工場の上司は彼女と恋に落ちる。ユリは彼に誠実な関係を望むいっぽう、前パートナーとの間に子どもがいる事実を隠している。やがて彼女の秘密は明らかになるのだが、上司は子どもの存在を受け入れるだけの心の準備ができておらず……。 『マリとユリ』:マリの夫は偏狭な男で、ユリの夫はアルコールに依存している。彼女たちはつらい夫婦生活を乗り越え、慰めを求めあう。互いの葛藤を知ったふたりは、それぞれの人生を歩むべく、ある決断をする。 『ふたりの女、ひとつの宿命』:1936年。ユダヤ人のイレーンは、裕福な友人・スィルヴィアからある相談を持ち掛けられる。スィルヴィアは不妊に悩んでおり、イレーンに自身の夫との間で子どもをつくってほしいと言う。そうして生まれた子どもに莫大な財産の相続が約束されたのだが、彼らの関係は悪化の一途をたどる。その頃世界ではファシズムが台頭し……。

スタッフ

監督:メーサーロシュ・マールタ

作品データ

製作国
ハンガリー
配給
東映ビデオ

[c] National Film Institute Hungary - Film Archive

作品情報・予告編 提供:MOVIE WALKER PRESS